越境ECでなつめ・クコの実などの食品を購入するリスクとは?商用の輸入ルートとの流通の違いを解説

「500gのなつめが500円で売ってる店もあれば、2000円で売ってる店もある……」
「店舗によって、なつめやクコの実に大きな価格差があるのはなぜ?」

なつめやクコの実などのドライフルーツをインターネットで購入した経験がある方のなかには、上記のような疑問を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

なつめやクコの実の価格差が店舗によって大きいのは、商品の流通ルートに関係があるかもしれません。

  • 日本の法律に基づいて、国の審査を経て輸入した商品を販売する「商業輸入ルート」
  • 越境ECサイトなどを通じて海外から日本の顧客に直接販売する「個人輸入ルート」

この記事では、もりひさ屋(森久商事)が利用している商業輸入のルートと、海外から直接発送される越境ECのルートについて解説します。

最近、越境ECでのなつめやクコの実の販売が増えています

最近、AliExpress、Taobaoなどのプラットフォームを通じて、なつめやクコの実が安価で販売されているのを見かける機会が増えたと思います。これらのプラットフォームは、一般的に「越境EC」と呼ばれています。

そもそも越境ECとは?

越境ECとは、消費者が自国の国境を越えて、インターネット経由で海外の事業者から商品を直接購入する電子商取引のことを指します。

日本の消費者が中国や韓国などのショッピングサイトを利用して商品を購入し、海外の倉庫から日本の自宅へ国際郵便などで直接商品が届く形式が、一般的な越境ECの仕組みです。

越境ECを通じた購入は、個人が自分で使用する目的で商品を購入する「個人輸入」に該当し、企業が販売目的での貨物を輸入する「商用輸入」とは法的な扱いが異なります。

【越境ECによる食品購入の主な特徴】

  • 商品の発送元:海外から日本の消費者へ直接発送
  • 配送の手段:多くの場合、海外から国際郵便(EMSなど)を利用して配送
  • 宛名ラベルの記載:送り状の品名欄に具体的な種類が記載されず、単に「FOOD」などと抽象的に表記されることで、適切な検疫や審査をすり抜けて国内に入ってしまうリスクがあります
  • 輸入の扱い:販売目的の商用輸入ではなく、自己責任で消費する「個人輸入」という扱いになる

このように、個人が手軽に海外の品物を入手できる点が、越境ECの長所といえます。

越境ECサイトでなつめやクコの実の販売が増えている背景

ここ最近、インターネット上の越境ECサイトでなつめやクコの実の取り扱いが増加している背景には、主に以下の理由が存在すると考えられます。

輸入にかかる諸経費の削減

正規の輸入ルートを利用して日本へ食品を持ち込む場合、海運貨物取扱業者への代行費用や、厚生労働省が定める成分の検査費用、税関に納める関税などの費用が発生します。一方、越境ECを利用して個人宛の郵便物として発送すれば、これらの手間や費用を省いたり減らすことが可能です。

輸入にかかる諸経費を削減することで、商用の輸入ルートで仕入れた商品よりも、安価な値段で販売して、価格面で有利になります。

日本と中国の地理的な近さ

日本と中国は距離が近いため、国際郵便を利用しても数日から1週間程度という短い期間で商品が日本へ到着します。こうした日本と中国の地理的な近さも、越境ECによる中国産の食品やドライフルーツの販売増を後押しする要因になっていると考えられます。

このように、中国の現地事業者が越境ECサイトを通じて、日本の消費者へより直接販売しやすくなっているのが現在の状況です。

越境ECでなつめやクコの実を購入するリスク

越境ECサイトを通じて、なつめやクコの実を安価に購入できる一方で、品質や安全性に関わるリスクも存在します。

ここでは、越境ECサイトを利用して、なつめやクコの実などのドライフルーツを直接購入する際の考えられるリスクについて解説していきます。

商業輸入ルートとは違い、食品衛生法に基づいた検査が実施されない場合がある

企業が販売目的で海外から食品を輸入する際は、厚生労働省へ食品等輸入届出書を提出し、必要に応じて登録検査機関での自主検査を受ける義務が課せられています。しかし、消費者が個人で使用するために購入した食品は、販売や営業を目的としないため、輸入時の検査は対象外となる場合がほとんどです。

輸入方法目的食品衛生法に基づく検査安全性の担保
商業輸入国内での販売あり(指定の検査機関で実施)高い(カビ毒や使用が禁止されている添加物がチェックされる)
越境EC(個人輸入)個人の使用なし不透明(自己責任での消費と位置づけられており検査はなし)

多くの越境ECサイトで注文した商品は、国際郵便のラベルに宛先と商品名が単に「FOOD」などと抽象的に記載されることもあり、内容物の詳細な検査を受けずに日本国内へ持ち込まれます。

例えば、中国産クコの実で過去に問題となったカビ毒(アフラトキシン)の有無など、日本の安全基準に適合しているかどうかの確認が行われないまま消費者の口に入るリスクが存在するのです。

出典:食品衛生法第26条第3項に基づく検査命令の実施について(中国産乾燥くこの実のアフラトキシン)

「古い原料の使用」や「良くない保管環境」による品質低下のリスク

越境ECサイトで流通している安価な商品(なつめやクコの実)には、品質の低下を招く以下のリスクが潜んでいる可能性があります。

  • 古い原料の混入:収穫時期の古い原料が使われている懸念がある。
  • 保管環境の悪化:船便や航空便での輸送時や現地の保管施設において、長期間商品が放置される恐れがある。
  • 虫やカビの発生:上記のような環境下では、虫が発生したり、表面にカビが生えたりするなど品質のリスクが存在する。

トラブル発生時に出品者と連絡が取れない場合がある

海外の出品者から直接商品を購入した場合、届いた食品に問題(異物・異臭など)があっても、購入後の適切な対応を受けられない可能性があります。

実際に、Amazonなどのレビューでは、

「商品に問題があった際に出品者へ電話をかけても繋がらない」

といった報告も確認できます。

越境ECの海外販売業者は、日本の消費者保護の法律が直接適用されない場合があるため、商品に問題があった場合の対応は消費者自身の自己責任となる傾向が強いといえます。

もりひさ屋(森久商事)の商品は「商業輸入ルート」を利用

もりひさ屋(森久商事)が販売するなつめやクコの実などは、すべて日本の法律に基づいた商用の輸入ルートを経由して日本へ輸入された商品です。税関での申告はもちろん、厚生労働省の食品衛生法に基づく審査、農林水産省の植物防疫法に基づく検査などを通過した商品のみを取り扱っています。

もりひさ屋では販売目的の商業輸入として正規の手順を踏むことで、安全な食品を消費者の皆さまにご提供する体制を整えております。

次の項目では、もりひさ屋(森久商事)が食品を輸入する流れについて簡単にご説明します。

もりひさ屋(森久商事)が厳守する「商業輸入ルート」で食品を輸入する流れ

もりひさ屋(森久商事)では、主に6つのステップを経て、なつめやクコの実を日本国内へ輸入しています。

1:生産地での出荷準備と港への輸送

「商業輸入ルート」で食品を輸入する最初のステップは、生産地での出荷準備と港への輸送です。

  1. 現地の生産者たちと連携し、必要な分の原料を確保
  2. 中国の港へ商品を運び、出荷まで適切に保管

もりひさ屋では、現地の生産者と連携し、品質基準を満たすなつめやクコの実の原料を確保しています。集められた原料は検品の上梱包し、天津や上海といった中国の主要な輸出港へトラックで輸送されます。

2:コンテナ船での海上輸送

続けて、コンテナ船での海上輸送を行います。

  1. コンテナに商品を詰め、中国の港を出港
  2. 約1週間ほどかけて、日本の港へ到着

なつめやクコの実は、海上輸送用コンテナに収納されます。輸出許可を得てから出港されます。中国の港を出発したコンテナ船は、およそ1週間かけて日本の横浜港や東京港へと向かいます。

3:日本到着後の輸入申告

続いてのステップは、日本到着後の輸入手続きです。

  1. 港に到着後、専門の通関業者(フォワーダー・乙仲)が貨物の内容、数量や金額を正しく税関、厚生労働省、農林水産省などへ申告
  2. 関税などの税金を適切に納付し、検査が終わるまでは当社は定温倉庫で保管

コンテナ船が日本の港に到着すると、専門の海運貨物取扱いの通関業者(フォワーダー・乙仲)が輸入の手続きを開始します。当社に代わって輸入申告書を作成し、各機関へ正しく申告を行うのが通関業者の役割です。輸入にかかる関税などを適切に納付し、後述するすべての検査が終わるまでの間、商品は「保税蔵置場(外貨蔵置場)」という倉庫に保管されます。

4:「植物防疫法」に基づいた検査

必要に応じて、農林水産省による「植物防疫法」に基づいて以下のような検査が行われます。

  1. 必要に応じて現物検査を行う
  2. 虫が入っていないか、異常がないか等をチェック

海外から日本へ害虫などが侵入するのを防ぐため、チェックが行われます。港で箱を開けるなどして目視確認を行い、直接点検して、害虫がいないかなどを確認します。

5:薬機法(旧薬事法)の該当性チェック

続いては、薬機法(旧薬事法)に基づき、以下のチェックを行います。

  • その植物(なつめ・クコの実)が、日本の法律で専ら医薬品として使用される成分本質に該当しないかを食薬区分リストに基づき確認します

薬膳や漢方に使われるドライフルーツやハーブティーなどの食品を輸入する際、その商品が日本の法律で「医薬品」に該当しないかを確認しなければなりません。医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)に定められた成分リストと照らし合わせ、該当していないことを確認します。

6:「食品衛生法」に基づいた審査を経て輸入許可の取得へ

下記のように、厚生労働省による「食品衛生法」に基づいた以下の審査が行われます。

  1. 厚生労働省の管轄部署へ申請を出し、食品衛生法にのっとった安全な食品であるかを審査
  2. 特にリスクが高いとされる中国産クコの実などの特定品目については、厚生労働省より検査命令が出されています(輸入者が全額費用を負担して指定機関での検査をパスしなければ国内へ持ち込むことができません)
  3. これらの公的機関の審査を通過して、「輸入許可」が下り、国内での販売が可能になる

食品としての安全性を確認するため、厚生労働省の食品監視課へ申請を出します。現在では、中国産のクコの実についてはアフラトキシン(カビ毒)の安全性の確認なつめについては人工甘味料など違法な添加物が含まれていないかについて、指定の機関で「命令検査」が実施されます。

これらすべての公的機関(税関、厚生労働省、農林水産省)の審査を通過して、税関からの「輸入許可」が下りて、国内での販売が可能になります。

商業輸入ルートのもりひさ屋(森久商事)のなつめやクコの実を購入するメリット

「もりひさ屋のなつめ・クコの実がしっかりとしたルートで輸入してることは分かったけど、価格差以上のメリットはあるの……?」

ここまで記事をお読みになって、上記のような疑問を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのような方に向けて、ここからは商業ルートを使用しているもりひさ屋(森久商事)を利用して、なつめやクコの実を購入するメリットについてご紹介していきます。

公的機関の審査と検査による安全性の確保

食品に含まれるカビ毒(アフラトキシン)や日本の基準に適合しない人工甘味料は、味や見た目だけで判断することは困難な場合もあります。

厚生労働省の食品衛生法に基づく審査や、植物防疫法に基づく検査を通過している商品を選ぶことで、知らず知らずのうちに有害物質を摂取してしまうリスクを抑えることができます。商業輸入ルートで商品を仕入れているもりひさ屋のなつめやクコの実を選んでいただくことで、「健康のために食べているものが、実は体に害を与えていた」という事態を防ぎ、ご自身の体を守ることにもつながります。

粗悪品などのトラブルリスクが少ない

もりひさ屋のような商業輸入ルートでは、きちんと梱包された上での輸送や、定温倉庫での保管が徹底されています。そのため、越境ECサイトの商品でありがちな「古い油のようなにおいがする」「虫が混入している」といった粗悪品に当たる確率を減らすことが可能です。

当店でなつめやクコの実を購入して頂くことで、なつめやクコの実が持つ自然な甘みや香り・食感を味わって、美味しく食べていただくことができると考えています。結果として、粗悪品に当たって商品を破棄する事態を防ぎ、健康的な食生活をストレスなく継続することにつながれば幸いです。

産地が分かるトレーサビリティ(追跡可能性)も可能な範囲で確保

もりひさ屋では、現地の生産者と直接連携し、なつめやクコの実が「どこで収穫された原料か」を可能な限り把握して輸入できる体制を整えております。

そのため、「出どころの分からない食品を口にするのは心配……」といった不安を感じているお客様でも、もりひさ屋のなつめやクコの実であれば、安心してご購入いただくことができると思います。

万が一、商品に不備があった場合は適切にサポート

購入した商品に疑問や不具合があった場合、または食べ方について相談したい場合でも、日本の事業者であるもりひさ屋(森久商事)なら適切に対応が可能です。

海外の出品者と不慣れな言葉で交渉するような手間や精神的な負担は発生しないため、商品に不備があった際なども泣き寝入りになる心配もありません。

現地の生産者と直接契約しているので安心・安全

もりひさ屋は、化学農薬や化学肥料を使用しない農場と直接契約を結び、なつめやクコの実を仕入れています。

中国産の食品に対して不安を抱くお客様が多いからこそ、もりひさ屋(森久商事)では“なつめ”をはじめとした自社製品の品質管理と安全性に徹底的にこだわっています。

お客様に“安心・安全のなつめ”をお届けするために「もりひさ屋(森久商事)」が取り組んでいることについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

>>お客様に“安心・安全のなつめ”をお届けするために【もりひさ屋(森久商事)】が取り組んでいること

ドライフルーツの輸入ルートに関してよくある質問(Q&A)

ここからは、なつめやクコの実などのドライフルーツの輸入ルートに関して、お客様からよくご質問いただく内容についてお答えしていきます。

ECサイトによってなつめやクコの実の商品価格にバラつきがあるのはなぜですか?

なつめやクコの実の価格にバラつきがある主な理由は、輸入ルートの違いと、それに伴うコスト(検査費用や関税)の有無や商品自体のグレードが関係しています。

輸入ルートコストの発生状況価格の傾向
越境EC(個人輸入)検査費用・関税などが省かれることが多い安価になりやすい
商業輸入法令遵守のための検査費用や関税が発生する適正な価格に反映される

この記事でご紹介したような商業輸入ルートを利用する場合、以下のような費用などを販売業者が負担しています。

  • 通関業者への各種手続きの依頼費用
  • 税関への関税支払い
  • 厚生労働省が指定する命令検査の分析費用
  • 港でのコンテナの荷役作業費
  • 検査結果が出るまでの外貨蔵置場での保管費用

これらの適正な輸入手続きにかかる費用が商品価格に計上されているため、個人輸入扱いの越境ECの商品よりも価格が高く設定される傾向にあります。

AliExpressやTaobaoなどで売られている安いドライフルーツにリスクはありますか?

これらの越境ECサイトで販売されている安いドライフルーツの中には、海外から個人宛てに直接郵便で発送されるものが含まれるのが実情です。海外から直接商品が発送される場合、日本の食品衛生法に基づく検査が行われないまま消費者の手元に届くリスクが存在します。

また、品質に問題があった場合でも、海外の出品者と直接連絡を取る必要があり、返品や返金の手続きが難航する事例が報告されています。

もりひさ屋(森久商事)はこれからも安心・安全の商品をお客様にお届けします

この記事では、なつめやクコの実といったドライフルーツの流通ルートの違いと、それによって生じる価格差の理由、さらに越境ECサイト経由(個人輸入)で食品を購入する際に考えられるリスクなどについて解説してきました。

改めて、越境EC(個人輸入)ともりひさ屋(商業輸入)の商品の違いについてまとめてみましょう。

【越境EC(個人輸入)ともりひさ屋(正規ルート)の商品の違い】

比較項目越境EC(個人輸入)で直接届く商品もりひさ屋の商品
輸入時の検査「FOOD」などの記載のみで無検査のまま届く場合がある港で1〜2週間待機し、指定機関で検査を実施
品質管理出品者の管理に依存。保管環境が不透明コンテナで輸送し、自社基準で一貫管理
原料の出どころどこで収穫された原料か追跡できないことがあるトレーサビリティを可能な範囲で確保
トラブル対応海外出品者と連絡が取れないケースがある日本の法人が国内のルールに基づいて適切に対応
商品価格輸入にかかる検査費用・関税がかからないため安価商用輸入ルートにかかる検査費用・関税のコストが商品価格に反映

もりひさ屋(森久商事)が時間とコストをかけて正規の輸入ルートを厳守する理由は、実際になつめやクコの実を口にされる消費者の皆さまに、「安心・安全な商品をお届けしたい」という一心に尽きます。

また、すこしマクロな視点で見てみると、関税を納め、適正な流通ルートで輸入した食品をお届けすることは、消費者の安全性を高めることに繋がると考えています。

もりひさ屋では、目先の利益や商品の安さのみを追求するのではなく、お客様が安心して食べ続けられる商品を目指して活動して参ります。

安心・安全のもりひさ屋のなつめやクコの実は、以下のリンクからお買い求めいただけます。

>>もりひさ屋のなつめのご購入はコチラ

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弊社のなつめやクコの実などの商品に関するご相談などございましたら、もりひさ屋公式通販のお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

 >>お問い合わせ|もりひさ屋 公式通販

出典:食品等輸入手続について|厚生労働省

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